東京10R 天皇賞・秋(G I) 勝負度:★★★


古豪列強地力勝負
ハーツクライ
○ホウキパウェーブ
リンカーン
スイープトウショウ
ヘヴンリーロマンス
×ゼンノロブロイ
後続に脚を使わせる平均以上の逃げをとるストーミーカフェに、タップダンスシチーがいつもの強気の競馬。この二頭がいるだけでスロー以下は考えにくく、ロブロイも人気を背負って地力で勝ちにいくならばタップを射程範囲に捉えながら進めると思われ、この二頭が前に比重をかければ全体的にも厳しい競馬となり、ある程度持久力を求められることになる。毎日王冠、京都大章典、オールカマーとは求められる適正が逆で、それは春のグランプリ宝塚記念に近しい競馬になるのではないか。
狙いは持久力勝負に強いタイプ。◎ハーツクライ宝塚記念では4角で出すとこがなくなり、仕掛けがワンテンポ遅れた分差し届かなかった。勝ったスイープトウショウは今後二度とないかもしれない良いスタートで出れたこともあって、今後も含めて常に少なく見積もっても8割方は出遅れるだろう不安を背負っていく馬。宝塚の比較からスイープに出遅れのマイナス、ハーツクライに仕掛け遅れの挽回を加味すれば、二頭のクビ差だった順序が入れ替わる計算の目処は十二分に立つ。極限に近い持久力勝負になった昨年の日本ダービーの二着のように、前から潰れていく馬を外から追い上げて順位を上げてくる絵図。(二番人気なのを見ると、これにトラップ馬の匂いもしないわけではないのだが…。)
前走はスローの瞬発力勝負と今回と相反する競馬にになったオールカマー。そこを勝った○ホウキパウェーブだが、本来の同馬は昨年の菊花賞二着のような持久力勝負でこそパフォーマンスを上げてくる馬だと思っていて、オールカマーはあまりに相手が弱すぎた為に能力で適正を覆した結果だと思うことにする。結果に繋がる走りが出来たこと自体は、脚元の不安から立ち直ったと捉えることが出来て、菊花賞当時、成長力があればそれ以上のパフォーマンスを出せる地盤は整ったのではないか。
同様に前走は地力の違いで適正の差を押しのけた△リンカーンも持久力勝負でパフォーマンスを上げるかもしれない。春の宝塚記念ではタップを潰しにかかる強気すぎた競馬で後ろに捕まったが、武豊ならもう少し後ろで脚を生かしそう。△ゼンノロブロイは瞬発力勝負タイプだと思うが、昨年のジャパンカップで持久力のあるところも見せていて消しまで強気にいけない。ただ遠征帰りで大目標は先のJC。人気を考えればここは危険な面も十分ありそうで、ここで評価を下げないことには下げるとこが無くなってしまう。
人気面で美味しいのはホウキパウェーブの他では、△ヘヴンリーロマンスアイポッパーサクラセンチュリーといった牡馬勢とも接線の勝負もしていて、持久力タイプとなれば簡単に力負けの評価は下せない。
サンライズペガサステレグノシスは今回とは逆の瞬発力勝負型。アサクサデンエンは距離が長いはずで、厳しいペースになると距離適正のごまかしが利かない。タップダンスシチーはロブロイ同様に大目標は先のJC。宝塚記念のイメージを想定すると、そこで言い訳なく凡走した馬は自動的に買えないだろう。
馬連◎流しで○△△△。馬単◎一着流しで○△△△。
三連複◎一頭流しで相手○△△△×へ。
三連単◎→○△△△→○△△△△×。
三連単○△△△→◎→○△△△△×。