京都11R エリザベス女王杯(G I) 勝負度:★★★

サミットヴェルの出方次第で流動的だが最内に入ったならばオースミハルカも最低二番手以上。ウイングレットは5ヶ月明けなら強気には押してこないだろうが、マイネサマンサがスタンド前の発走で引っかかればルメールは無理に抑えないのでは。余りに上がりだけの競馬になると切れ負けを予想されるオースミハルカの立場ならば多少早めに動いていくとも思え、府中牝馬S天皇賞ほど極端な競馬にはならず、府中牝馬の着順は今回には繋がらない。
エアメサイアショウナンパントルスイープトウショウヤマニンシュクルアドマイヤグルーヴと3世代に跨るG1馬5頭。能力比較ならばスイープトウショウがここでは断然の能力だが、同馬の最大目標は天皇賞秋だった。その天皇賞では自身は文句なく強いパフォーマンスを発揮するも、展開に恵まれず勝ちに届かなかった時点でここはその余力での消極的な参戦。勝負度でパフォーマンスの上下が激しい馬なので、標準からズレたレースであるここでも下げてくる可能性はある。同世代のヤマニンシュクル脚部不安明けで昨年秋華賞以来の参戦の上、乗り込み量も1年明けの割りには愕然とする少なさ。ここは間に合わせの急仕上げとなれば当然実力通りのパフォーマンスは期待するのが難しい。そして3歳馬エアメサイアショウナンパントルは最大目標は秋華賞。となればここに照準を合わせている馬◎アドマイヤグルーヴの巻き返しに力が入る。天皇賞の敗戦は当日にフケだったらしく、展開不利も重なれば負けすぎの着順も度外視していい。その前走で減った馬体が気になっていたが、今週の追い切りは坂路を真っ直ぐ伸びてきて軽快な動きだった。これなら地力を発揮できる。武豊の史上初同一G1の5連覇を、フラれた女が逆襲の史上初の同一G1の3連覇で阻む。
地力上位の○スイープトウショウ
前述で勝負度云々言っておきながら、最終追い映像の唸る動きに気圧されて△エアメサイアもこっそり抑える。最後に中間意欲的な追い切りで上昇は間違い無さそうなレクレドールまで。
展開面で有利に運べそうなオースミハルカは前走を叩いての上昇を期待したが、最終追いでの舌を越して集中力を欠いた走りに思ったほど上昇は無さそう。前走展開負けのマイティーカラーは手を出したくなるとこだが、頭の高い走法は距離伸びてマイナス。前走はスタミナを求められない実質短距離の競馬になったことが好走に繋がっただけだと思われる。ヤマニンアラバスタはとても判断に苦しむ馬だが、極端な瞬発力競馬で重賞連勝を重ねたあとだけに、苦手の直前輸送が懸念される今回は人気と見合わず二強を馬券の対象としてしまったら、ここまでは手が回らない。
馬連◎流し。馬単◎流し。
三連単◎○→◎○△△→◎○△△。リスクヘッジ三連複◎一頭流し。