回顧と展望

■日曜中山11R 皐月賞(GI)
1着 ◎ディープインパクト(1人)
2着 …シックスセンス(12人)
3着 △アドマイヤジャパン(3人)
6着 ○ペールギュント(9人)
はずれ
断然人気ディープインパクトはスタート直前のゲート内で軽く物見をしていたと思ったら、ゲートを切られると躓いてよろめき最後方から。ハナを奪ったのはスピード差でビッグプラネット。平均のマイペースでレースを引っ張る。先行馬が息を入れた向こう正面でディープインパクトが外目からポジションを上げていく。アドマイヤジャパンは気づいたら上手いこと内目の好位で脚を溜めていた。3コーナーから瞬発力勝負では勝ち目がないと踏んでいたかマイネルレコルトが早めの仕掛けで押し切ろうとする。それと同時にレースが動き始め、ディープインパクトも外目後方から捲り上がっていくと直線手前で豊はディープインパクトではレース中初めてのムチ一閃。一気に加速し、並ぶ間もなくレコルトを捕えると後は後続を突き放すだけ。最期は流すだけの文句なしの快勝劇で一冠目を手中にした。これだけ突き放しておいて言う事ではないが、スタートからの出負けに外を大回しの距離ロスがあっての勝ちっぷりは、この着差以上の完勝。ディープインパクトにとっては上手い騎乗ではなかったが、正に能力にモノを言わせて勝ち切った一冠目だった。
2着には後方から勝ち馬をマークするように仕掛けに乗じたシックスセンスが、見事にダービー権利取り。渾身の着拾いに思いもよらぬ賞金がついてきた。普段と違ってスタートがスムーズだったにしても、ここでの2着は盲点だった。サンデーサイレンスだけで馬券を組んだのに抜けた一頭。京成杯で対抗(本命コスモオースティン)、若葉Sでは本命まで打ってたのに、ここで全く眼中に入ってなかった自分の予想センスの無さには項垂れるばかり。最期は確実に伸びてくる末脚、ディープインパクトが強すぎて先行勢壊滅も予想できる範疇だった。相手に迷って、能力に半信半疑であったにも関わらずローゼンクロイツなんかに回す印があったら、何でここに回せなかったのか…。後悔は残るも自分が下手だっただけ…。G1の厳しいペースでも同じだけ伸びてこれるジリで相手なりの堅実なタイプのサンデー産駒ということで、フッとステイゴールドが同馬の姿によぎった。
3着アドマイヤジャパンは横典が大外枠から上手いこと内に潜り込んで脚を溜め、各馬がペースアップする中ワンテンポ遅らせて仕掛けてキッチリ脚を使い切る好騎乗だった。それでいて弥生賞での大きなクビ差から更にディープインパクトの背中が遠のいた。状態面に上昇の余地は残されていると思ってるので、ダービーまでにどれだけ仕上げられてくるか。
マイネルレコルトも自分の競馬に持ち込んで能力は出し切った。5着アドマイヤフジは捲り上がる脚が使えない為に中山コースではどうしても後手に回る。府中コースに変わることで上昇できるだろうが、こっちは賞金的に苦しい立場で、権利取りに一度レースを挟むことになる厳しさが残る。
対抗に期待したペールギュントは池添も直線まで我慢して内に潜り込んで上手く能力を出し切った。が、東スポ杯同様最期にきっちり脚が止まった様子から敗因は距離に尽きた。
ダービーでのディープインパクトの勝利は落馬か故障でもない限りまず揺ぎ無く(皐月賞でも躓いたとこで駄目な騎手なら落ちてた可能性もあったわけだし)、今回のレースを見て喧嘩を売る人は更にいなくなるのは間違いないだろう。3冠馬の登場する瞬間を見れる幸せを嬉しく思いながら、予想としてはいないものとして2着に入る馬を探す作業を頑張ろう。
皐月賞からは状態面の上積み見込みでアドマイヤジャパン、器用なタイプではないので府中のほうが良いとも思われるシックスセンスとトライアルを上手く凌いだ時のアドマイヤフジ。誰でも思いつくとこだろうが、こんなところだろう。
青葉賞アスカロンがどれだけ強いか。ダンツキッチョウは多分大したことないんじゃないかな(あくまでこのクラスとの比較なら)。あとは応援の気持ち込みでもう一度インティライミに期待をしてみたい。



来週はフローラSは前走駄騎乗に殺されたメジロトンキニーズ、府中コース向きは間違いないと思うビコーグレイス、ラドランファーマも含めた中山のトラックバイアスに殺された組の巻き返し。レースパイロットはそんな強かないだろうし、ピサノグラフも距離伸びて人気程の強さは感じない。ディアデラノビアも半信半疑の存在なのは変わらない。
八ヶ岳特別のエスユーグランドをもう一度買いたい。休み明け初戦であまりに走らなすぎたのは正直失望したが、二戦目では距離が長かったことを考えれば悪くはない内容だった(良くもないが)。得意の府中に適正距離の1800。ここで走らなきゃ来るとこがない。もう一度信じたい。
メルボルントロフィーでは短期放牧明けだが、準OP馬で1億6000万を稼ぎあげる馬主孝行娘リンガスローレル。走っても人気にならず着を拾って馬券になるファン孝行娘でもあってくれる。ここは前走負かした相手も結構いるので流石に妙味は落ちるのかもしれないが…。結構速い馬もいて、同馬向きの厳しい流れになってくれれば食い込んでくるのでは。55.5も楽ではないが背負いなれた斤量で京都替わりは同馬向き。福島牝馬メイショウオスカル。アンタレスSはさっぱりわからんが、今更喜んでヒシアトラスを信頼するのも馬鹿らしいが…。