マイルCS回顧

1着 × ハットトリック(3人)
2着 … ダイワメジャー(4人)
3着 … ラインクラフト(2人)
8着 ◎デュランダル(1人)
ラップタイム
12.2-10.6-11.4-11.5-11.4-11.5-11.3-12.2

ローエングリンタニノマティーニビッグプラネットあたりの逃げ候補がいたもののどの馬もマイルでスピードで押し切るタイプでもなく、そこまで速くならないだろうと踏んでいたが、その想定は覆され、ローエングリンが思いの他、速いラップを刻む。このラップを二番手から進出したダイワメジャーが直線ゴール寸前まで粘りこもうとしたところを、ハットトリックが33秒3の上がりで捉えきった。
馬場の良さは手伝ったが道中かなり速いラップでいて、上がりもまとめてきた先行勢は強いとしか言いようがなかった。瞬間的な最高速よりも断続的にスピードを持続させることが求められるレースになっていた。スプリントに適応できるマイラーでは資質面で足りず、1800〜2000に対応できるスピードを持続できるマイラーが上位を占めた。
ということで大本命デュランダルが何故8着という着順にぶっ飛んだかというのが、マイルCSを振り返る焦点になるのだろう。
デュランダルは常にどんなペースの競馬でも終いに確実に切れる末脚を使えるのが強味だが、ハイペースでもスローペースでもマイルでもスプリントでも、常に前半は一定の遅いラップでしか動けない馬。(正確には動けないのかはわからないが、それで結果が出ていた故にここまでその競馬のスタイルを崩してみるタイミングがなかった)
それ故に前半であまりにビハインドがつきすぎてしまうと、後半でどれだけ脚を使っても物理的に挽回不可能な状況に追い込まれてしまう。今回も上がりは大外を回って尚最速だし、自身の自己タイムを大幅に更新しているようによく走っているのだが、終わってみれば言えることですが、スローでこその瞬発力型追い込み馬だったということか。このレースを読みきって馬券を取るのはかなり難儀。競馬の難しさがよくわかった1レースだった。