馬優先主義・岡部幸雄騎手引退へ

お疲れ様でした。これで政人、的場、河内、岡部と現役を退いて一つの時代の終わりを迎えた感じです。JRA歴代最高2943勝は言うまでもなく、早くから海外にも目を向け足を運んだパイオニアであって、その馬優先主義のスタンス、競馬に対する姿勢、意見はとても貴重で感嘆させられるものでした。ボクにとっての岡部幸雄といえば、関東ではハナにたったらそれだけで怖い騎手、最終の岡部と言われててとにかくメインの熱が冷めやらぬ中で、最終レースをひょっこり攫っていくシーンは何度見たことか。それに競馬を見たての頃は藤沢岡部の黄金ラインのイメージも強く、全盛期でタイキブリザードタイキシャトルバブルガムフェローマグナーテン、スティンガー、近年ではウインデュエル。岡部が不老不死だったら藤沢調教師も日本人主戦のやり繰りにここまで窮さなかったろうに。あとは95年の有馬記念でジェニュインが風で走る気なくしたって発言には、馬券を買い出して間もなく同馬を本命にしていた当時のボクには噴飯モノでした。それとダビスタで信頼度抜群だった(小田部騎手)。
残念ながら膝の手術明けからは追えない、抑えられないと往年の力は発揮できずじまいでしたが、ダンスインザムードでの若竹賞勝ちの勝利騎手インタビューはとても印象的でした。…願わくば最後に桜花賞を取ってほしかった。調教師になるんだったら、もっと前に河内と一緒に引退してそうだし、今後の身の振りには注目。あとは関東騎手のリーダーとしての岡部が抜けたあと、引っ張っていく人材の開花が急務。