岡部騎手引退セレモニ

すっかり冷静さを無くしてメインレースでもガッツリやられたボクは、隣にいた友人にお金を借りる。蛯名が普通に回ってきさえしてくれればアルビレオの連軸でいいはず。アサクサデンエンは不器用な馬なので今の馬場では外を回って泣くことになりそうで3着まで。アルビレオが積極的な競馬ができればマチカネモルゲンの二頭と地力の違いで押し切ってくれると見込んで、アルビレオからの馬連と二頭の三連複を購入するとセレモニーをやるパドックに向かう。
馬券
馬券
レースはパドックに備えられた液晶ビジョンで観戦。スタートでマイネルモルゲンが出遅れて早くもガックシ。そこでついてないなぁ…と気持ちが萎えて、そこからレースをよく見てなかったのだが、終わったらアルビレオからの馬連が入っていたみたい。少し戻ってきて、とりあえずその場で友人にお金を返せたのは良かった。でも注目してた馬が上位を独占していたので、三連はアルビレオ1頭軸でも良かったなぁと後付の後悔。

岡部引退セレモニーはパドック周囲には、最終終わりでも2万人以上の人が残っていたらしく西日の射す中、5階までずっと人で埋め尽くされていました。
セレモニ

最終レースの審議が少し長引いて、幾らか時間がおしたあと、UHFの競馬中継の長岡さん、淑子おばちゃんの司会進行で、背広を締めた岡部が姿を見せると場内大拍手。
花束贈呈ではJRA理事、師匠の高橋英夫元調教師、同期の柴田政人伊藤正徳両調教師、騎手会副会長で関西支部長のミッキーに関東代表として善臣先生。抽選で選ばれたファン代表の子供連れ家族。それに岡部の親父さんが登場したときの照れ臭そうな岡部も印象的でした。

その後の騎手勢での神輿に岡部を担いで、パドックを周回するという粋な演出(横典発案)には場内は大盛り上がり。
セレモニ

岡部「落とされるかと思い、馬の上に乗るより怖かったです。」

その後担ぎ手騎手にもマイクが向けられる。(以下うろ覚えですが)
武豊「岡部さん!お疲れ様でした。数々の記録を破ってすいませんでした(笑)」
(場内笑)
武豊「これからは最多勝も目指して頑張ります。」
岡部「はい。もうドンドン破ってください(笑)」
武豊「神輿を担いで肩が痛いです。(肩をグルグル回しながら)」
岡部「まだ仕事中だから保険おりるかもよ(笑)」


淑子「神輿は横山騎手が考えられたそうですが、ご自分たちで作られたんですか?」
ノリ「いえ、そこの業者の方が…。」
(場内笑)
ノリ「記録は豊が破っちゃうだろうから、ボクは岡部さんの56歳より長く乗ろうと思います。」


淑子「引退記念を勝たれまして、岡部さんと何か話されてましたが、どんなことを?」
蛯名「おめでとう。これからも頑張れと声をかけてもらいました。〜お疲れ様でした。これからも外からボクたちのことを見守っていてください。」


勝春「(俯き加減でニヤニヤしながら)岡部さん…。これまで苛めてくれてありがとうございました(笑)この御恩は忘れません。」
岡部「ボクも勝春くんに苛められなかったら、もっと長く現役を続けられたんじゃないかと思います(笑)」


最期は岡部が壇上で「最終レース後なのに、こんなに大勢のファンが残ってくれてうれしいです。これまでやってこれたのもファンと関係者のおかげです。今日は有難うございました。これからは馬券も買います。」
場内歓声と拍手の嵐。
「いや〜いい最終回だった!」と思いながら横の友達のほうに向き直すと、そこには大の岡部ファンの友人が感極まってその場で全裸になりマスターベーションを始めてるじゃありませんか!あわわわ…!なな、なにやってんだコイツは!ボクが慌てて止めさせようとするも時遅く、ボクの制止も間に合わず、その場で精子をぶちまける友人。周りのどよめきも他所に恍惚の表情でオーガズムの余韻に浸っている友人。そして警備員に連行されていく友人。…いや数分前まで友人であった現在赤の他人。その人が警備員に殴られながら連れていかれる姿を見届けると、ボクは静かに帰路につくのであった。岡部騎手お疲れ様でした!